画面いっぱいにふくらんだ風船の表紙。
娘は、意図せずあきやまただし先生の作品を見つけてくることが多いです。
それだけ子供の心を惹くイラストなんですね。
今回は、色んな感情を見せてくれるくまくんの絵本をご紹介します。
ふうせんくまくん
カタカナ | あり(ルビなし) |
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漢字 | なし |
ページ数 | 32ページ |
本のサイズ | A4くらい |
おすすめ月齢 | 3歳 |
ISBNコード:9784323033440
どんな本?
一見、ふつうのくまにみえる、くまくん。
でも実は、あることが起こるとぷくーっと膨らんでしまうんです。
びっくりした時
悲しい時
怒った時…
何かの拍子で気持ちが変わると、風船みたいに膨らむんです。
そしてパンパンになるまで膨らんだくまくん、そのまま膨らんで膨らんで…
パーーーン!!!
最後はしぼんでひょろひょろになってしまいます。
でも、そんなくまくんが元に戻れるきっかけがあるんです。
それはね…。
いろんな感情をきっかけに、風船みたいにまるくなるくまくん。
いつも最後はしぼんでしまうけれど、隣には必ずお母さんがいて、その都度元に戻る方法がちゃんとあるんです。
膨らんで膨らんで…パーン!!!
この繰り返しなので、子供たちの受けもバツグン。
お母さんが優しく子供の感情を見守る姿から、子育てで大切なことを学んだという親御さんも多いこの作品。
ラストに出てくる嬉しい時のくまくんは、それまでとちょっぴり違って温かい気持ちになれますよ。
感想
あきやまただし先生といえば、はなかっぱが大好きな娘。
同じ先生の作品と気付いていなくても、やっぱり惹かれるんですね。
めいっぱいふくらむくまくんが可愛い、とお気に入りの1冊です。
怒ったり、びっくりしたり、何かの拍子で膨らむくまくんの姿はまんまるで本当に可愛いです。
でも、ただ可愛いだけでなく子供の感情コントロールについて読んでいるような気持ちにもなりました。
本当に画面いっぱいまでパンパンに膨らみ、パーン!!!と弾ける描写はなんだか感情が爆発する時のよう。
しぼんでひょろひょろのくまくんの隣には、いつもお母さんがいて必ず元に戻してくれるんです。
その方法はどれも日常的なことで、実際にやったら子供の気分が変わるだろうな、というものばかり。
子供の感情をまずは受け止め、爆発したらそのあと親は何をすべきなのか。
困ったり嫌な顔をするのではなく、温かく見守るお母さんくまの姿が素敵だなと思いました。