6月といえば、梅雨。
雨が降ると厄介なことも増えるので、良いイメージがない方も多いのではないでしょうか。
今回は、そんな雨の日を繊細な色鉛筆で美しく描いたファンタジー物語を紹介します。
おもしろいもの、いっぱい出てきますよ。
チリとチリリ あめのひのおはなし
カタカナ | あり(ルビなし) |
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漢字 | なし |
ページ数 | 32ページ |
本のサイズ | A4くらい |
おすすめ月齢 | 3歳 |
ISBNコード:9784752008996
どんな本?
くもり空の中、チリとチリリは自転車でお出かけします。
チリチリリ チリチリリ
思ったより早く雨が降ってきて慌てていると、雨の日だけオープンするお店を発見。
入ってみると、とても雰囲気の良い雨宿りカフェでした。
チリはレモンマーマレード入りきっかティー
チリリはあおりんごシロップいりはっかティー
綺麗な色の紅茶でホッと一休みすると、可愛いレインコートを買ってまた出発です。
さっきより激しくなった雨の中走っていると、突然ふわっと浮き上がり、雨がやんだかと思ったら…?
夢みたいな雨の日のファンタジー物語。
動物たちもたくさん登場する、淡く繊細な色鉛筆絵本です。
感想
先日こちらのシリーズ『チリとチリリゆきのひのおはなし』を読んだ娘が、すっかり気に入り他のお話も読みたい!と大興奮。
優しい雰囲気溢れるイラストの中に動物もたくさん登場するので、とても気に入って読んでいます。
チリとチリリは表紙の女の子の名前ですが、絵本の中で自転車の音としても登場します。
チリチリリ チリチリリ、つい口ずさみたくなる心地の良いリズムです。
普段雨というとつい「嫌だなぁ…」と思ってしまいますが、絵本の中で2人は一言もマイナスな言葉を発しません。
淡々とお散歩を楽しみ、夢みたいな世界が広がり、雨の日を気持ちよく楽しめる絵本でした。
線の1本1本までわかる繊細な色鉛筆画なので、全体的に淡い色合いで穏やかな気持ちになる作品だと思います。
わが家では5歳娘はもちろん、夫も絵の雰囲気が良いとお気に入りで娘と一緒に家族みんな癒されています。
こちらはシリーズ7作目、梅雨時期に特におすすめの1冊です。