秋が終わると、寒い冬。
クリスマスやお正月と季節行事が多く、それにまつわる絵本が多く読まれる季節です。
そんな中、冬の季節そのものを感じられる絵本もたくさんあります。
今回は、淡くて繊細な冬の世界を楽しめる1冊を紹介します。
チリとチリリ ゆきのひのおはなし
カタカナ | あり(ルビなし) |
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漢字 | なし |
ページ数 | 32ページ |
本のサイズ | A4くらい |
おすすめ月齢 | 3歳 |
ISBNコード:9784752004714
どんな本?
初雪が降り始める中、チリとチリリは自転車でお出かけします。
凍った池を通り過ぎ、すっかり積もった雪景色の中を通りぬけ、氷の扉を見つけました。
中に入ってみると…そこには綺麗なカップがたくさん。
2人にぴったりのカップにホットフルーツパンチを入れてもらい、飲み終わる頃にはすっかり体が温まりました。
氷の廊下を通り抜け、大広間へ行くと動物たちがそれぞれ楽しそうに過ごしています。
トランプをしたり、ゆっくり寝転んだり、編み物をしたり…
しばらくすると、「準備ができたよ」と呼ぶ声がします。
チリチリリと自転車をこぎながら向かってみると、もこもこと煙が。
そこに現れたのは…?
一筆一筆繊細に描かれたイラストは、動物たちのふわふわ柔らかな毛並みまで伝わるよう。
8匹の猫と暮らす作者、どいさんの自然や生き物への愛情が伝わる絵本です。
感想
こちらは、娘が選んだ絵本。
優しい雰囲気溢れるイラストの中に動物もたくさん登場するので、とても気に入って読んでいます。
チリとチリリは表紙の女の子の名前ですが、絵本の中で自転車の音としても登場します。
チリチリリ チリチリリ、つい口ずさみたくなる心地の良いリズムです。
雪の日、冬景色の中を自転車で巡る2人。
雪や氷はもちろん、湯気がたつおいしそうなものもたくさん登場します。
最後はコテージのふかふかお布団に寝転びますが、そこからの眺めは最高。
読んでいるこちらまで寝転んでいる気分で気持ちが落ち着きました。
全体的に淡い色合いで穏やかな気持ちになる作品だと思います。
おやすみなさいにも繋がるので、ぜひ冬の読み聞かせにご覧になってみてくださいね。