絵本を年間1800冊のペースで読む我が家ですが、子供が昔話を知らないことに気付き取り入れるようになりました。
昔話は、言葉が難しかったりイラストがリアルすぎたりと子供の興味を引くのが難しいイメージですが、大切な教訓を学べるものばかり。
今回は、2月の節分時期にもぴったりのいもとようこさんの絵本をご紹介します。
いもとようこ名作絵本 ないた赤おに
ないた赤おに (大人になっても忘れたくない いもとようこ名作絵本)
カタカナ | あり(ルビなし) |
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漢字 | あり(ルビあり) |
ページ数 | 48ページ |
本のサイズ | A4くらい |
おすすめ月齢 | 5歳 |
ISBNコード:9784323038827
どんな本?
むかしむかし、あるところに赤鬼が住んでいました。
暴力は振るわず、いつか人間と仲良く暮らしたいと思っている心優しい鬼でした。
ある日、赤鬼は家の前に立札を立てることにしました。
「心の優しい鬼の家です。お茶もお菓子も用意しています、ぜひ来てください。」
人間が自分を怖がらずに遊びに来てくれるよう、木を切り丁寧に文字を書き一生懸命作りました。
ところが、人間はやっぱり赤鬼を怖がり…
信じてもらえず悩んでいた赤鬼のところに、友達が遊びにきました。
青鬼です。
悲しそうにしている赤鬼を見て、青鬼があるアイデアをひらめきます。
これをすればきっと人間に信用されるはず。でも、そんなことしたら、君は…。
イラストを描くいもとさん自身が「忘れてはいけない名作」だと思うお話ばかりを集めた、『いもとようこ名作絵本』シリーズ。
第2巻のこちらは、無償の愛と孤独の悲しさを描く友情物語です。
感想
昔話は色んな出版社から出ていますが、今回読んだいもとようこさんの絵本は5歳娘にとってとても馴染みやすく、ふんわりと優しい印象のイラストがお話の雰囲気にとてもあっているように感じました。
ただ、文章量が多く寝る前に絵本を読む我が家では娘はウトウト…。
最後、赤鬼が青鬼の家に行くところでいつも眠ってしまうのです。
青鬼の思いやりの気持ちがわかる大事なシーンなので、声をかけながらチャレンジし何度目かでやっと読了しました。
漢字には全てルビがあるので一人読みもできると思いますが、文章量が多いのと、小1レベルのものはほぼ漢字で書かれておりルビが多め。
「人間」「地面」「声高く」など2文字以上が繋がったものもあるので、小学生以上のお子様向けかなと思います。
「心の中にしまっておけなくなった」「どうもがてんがいかない」
など子供にとって意味がわかりにくい言葉も登場するので、未就学児のお子様にご検討されていらっしゃる方はご注意ください。
ただ、切ない部分がしっかりと切なく、友達を思う気持ちはしっかりと愛情溢れて書かれているので5歳娘はきちんと自分が「泣きそうになってしまった部分」を把握し、説明してくれました。
しっかり内容が伝わっていたので安心しました。
日本昔話や名作童話は、大人になっても忘れてはいけない大切なことを学べる大切な作品だと思います。
いもとさんのイラストは他の絵本などでも馴染みのあるお子様が多いと思うので、ぜひ読み聞かせタイムに取り入れてみてくださいね。