あっという間に過ぎていく年末年始、お正月も終わって通常運転…
と思っていると、すぐにやってくるのが「節分」。
1月中に準備が必要な行事です。
今回は、味のあるキャラがたくさん登場する節分絵本を紹介します。
「福」って、なんでしょうね。
ふくはうち
カタカナ | あり(ルビなし) |
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漢字 | なし |
ページ数 | 28ページ |
本のサイズ | A4くらい |
おすすめ月齢 | 4歳 |
ISBNコード:9784426110529
どんな本?
おにはそと!
ふくはうち!
おにはそと!
ふくはうち!
一生懸命豆をまくお父さんと女の子。
よし、これで大丈夫…と豆まきを終えようとした時、部屋の中に座っている見知らぬおばさんに気付きました。
あなたは誰?と聞いてみると、なんと、そのおばさんは「ふくさん」。
ふくはうち!と呼ばれたので入ってきてしまったそう。
そうこうしていると、「ごめんください」ともう1人のおばさんがやってきます。
その人の名前は「ふくわら いい」さん。
ふくわらいいさんの福笑いで遊んでいると、また別のおばさんがやってきて…
女の子の豆まきを聞いて、色んな「ふくさん」が集まってくるユニークなお話。
それぞれ笑いや食べ物や着る物をくれるとってもありがたいおばさんなのですが、女の子は一体どうするのでしょうか。
自分の「しあわせ」について考える女の子の姿が素敵な1冊です。
感想
こちらの絵本、2月のおたんじょう月えほんとして出版されていますが特に誕生日の要素はありません。
ただ、表紙に「2月生まれ」「おたんじょう月おめでとう」と印刷されているので、プレゼントには嬉しいかもしれないですね。
絵本の内容は不思議で笑えるお話なのですが、実は「福ってなんだろう」と考える深いお話なのかもしれないなと思いました。
色んなふくさんが集まり、それぞれ食べ物をたくさんくれたりと良いことばかりしてくれるのですが、みんなで暮らそうかとなった時に女の子は予想外の反応を見せるのです。
自分って、今結構幸せなんだなぁと気付くのです。
出てくるふくさんのキャラがどれも濃いので、5歳娘は出てくるたびに笑いながら読んでいます。
「知らないおばさんがどんどん増える」と聞くだけで、ちょっと笑ってしまいますよね。
もっともっととなってしまいがちですが、こうして何事もなく毎日過ごせることは本当に幸せなこと。
それに気付くのはもう少し大きくなってからかもしれないけれど、子供たちも何事もなく、幸せに年を重ねられるようにと願います。