子供が5,6歳になってくると、少し長いお話を読めるようになってきます。
でも、その時心配なのが途中で飽きてしまうこと。
そこでおすすめなのが、今回紹介する絵本。
おもしろい言葉と途中のクイズで子供が大盛り上がり、何度も読まされる1冊です。
ねこぶたニョッキのおつかい
『ねこぶたニョッキのおつかい』
古山浩一/福音館書店
カタカナ | あり(ルビなし) |
---|---|
漢字 | なし |
ページ数 | 32ページ |
本のサイズ | A4くらい |
おすすめ月齢 | 5歳 |
ISBNコード:-
どんな本?
アラヨット山で仙人の修行をしているねこぶたのニョッキ。
今日は、師匠におつかいを頼まれました。
くものようにフワフワで、お口の中でポヨヨーンととろける”ホッペフワリンポヨヨーンパン”を買ってきてほしいとのこと。
でも、売っているポヨヨーン村はとんでもなく遠いところにあります。
しぶしぶ出かけるニョッキ。
ボマルッチョの町、ベスビオの門、カッペリーニの湖、ラザニア城の跡…
歩いて歩いて、やっと着いたパン屋さんでホッペフワリンポヨヨーンパンを3つ買うことができました。
しかしパン屋のおじさんが言います。
「森の中には、恐ろしい化け物がいる。正体を見破れば逃げていくと言われているよ、気を付けてね。」
大事なホッペフワリンポヨヨーンパンを持って、ニョッキは森に向かいます。
果たしてニョッキは、師匠にホッペフワリンポヨヨーンパンを届けることができるのでしょうか?
この絵本は福音館書店の月刊購読誌『こどものとも』で出版されたもの。
文章量はありますが、キャッチ―でユニークな名前がたくさん登場し子供たちの心をつかみます。
「化け物の正体を見破る」という部分が、クイズ。
最初に出てきたのは「小さい頃はしっぽだけ、そのうち手と足が生え、大きくなったらしっぽが消える」という緑の化け物。
なんだかわかりますか?
こんな風に3つのクイズを解きながら読み進める楽しみがつまった1冊。
ホッペフワリンポヨヨーンパンが食べたくなっちゃう冒険物語です。
感想
こちらは2018年に福音館書店の定期購読絵本『こどものとも』で出版され、現在ネットでは入手が困難でリンクが見つかりませんでした。
ご興味のある方はぜひ図書館などでご覧になってみてください。
アラヨット山、ボマルッチョの町、そして何よりホッペフワリンポヨヨーンパン!
ついつい口にしたくなるおもしろい響きがたくさん登場し、1度読んだだけで5歳娘は「ホッペフワリンポヨヨーンパン♪」が口癖になってしまいました。
クイズは特徴を捉えた出題なのですが、簡単に書かれていないので私も少し考えました。
「わかったぞ!お前の正体は〇〇だ!」とニョッキのセリフに合わせて言う娘、答えがわかると目をキラキラさせて嬉しそうです。
独特のイラストは万年筆を使われているそう。
ホッペフワリンポヨヨーンパンがおいしそうで、私たち親子の頭から離れなくなりました。