年間1800冊以上絵本を読む我が家ですが、昔話をあまり読んでいないことに気付き取り入れるようになりました。
大切な教訓を学べるのはもちろん、小学校受験でも出題されるなど一般常識としても重要視されています。
今回は、女の子版桃太郎とも呼ばれる昔話を紹介します。
うりから生まれた、うりこ姫です。
うりこひめとあまんじゃく
カタカナ | なし |
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漢字 | なし |
ページ数 | 32ページ |
本のサイズ | A4くらい |
おすすめ月齢 | 5歳 |
ISBNコード:9784265032846
どんな本?
昔々、仲の良いおじいさんとおばあさんがいました。
2人には子供がおらず、可愛い子供が1人ほしいというのが切なる願いでした。
ある日、おじいさんは山へ芝刈りに。
おばあさんが川へ洗濯に行くと、川上から立派なうりが流れてきました。
家に持ち帰り食べようと切ってみると、なんとびっくり!
中から可愛い女の子が生まれてきたではありませんか。
2人はその子に「うりこひめ」と名前を付け、それはそれは大切に育てました。
うりこひめは元気に大きくなり、見事な布を織れるようになりました。
その見事な出来栄えは、山の向こうの殿様にまで知られました。
ある日、殿様にうりこひめの布を持って行くためにおじいさんとおばあさんがでかけます。
留守の間、絶対に戸を開けてはいけないと言われていたうりこひめですが、おかしな音につられてつい扉をあけてしまいます。
すると隙間から入り込んできたのはあまんじゃく!
あの手この手でうりこひめを誘い、外に連れ出してしまいます。
このあと、うりこひめはどうなってしまうのでしょうか。
うりこひめにはいくつかの種類があり、小さな子供に読むには少々怖いストーリーも多数存在します。
この絵本では、あまんじゃくがどうなったのかなどはっきりと描かず不思議な存在としてお話が成り立っているので小さなお子様にも安心して読むことができます。
一般的な恐ろしいあまんじゃくを知っている方にとっては、また違った雰囲気を感じられる一冊です。
感想
わが家は、オーソドックスなうりこひめではなくこちらの絵本が初見でした。
5歳娘と読みましたが、途中少し語呂の良いフレーズなども登場しいつもの絵本とは違う雰囲気を気に入り何度も読み返しています。
一般的にはもっと恐ろしいお話なので、小さなお子様にはこちらの絵本がぴったりだと思います。
あまんじゃくの不気味な雰囲気はありますが、個人的には子供に見せたくないような描写はなく安心して読めました。
昔話らしい美しいタッチのイラストも、いつもの絵本と雰囲気が変わり楽しめました。
うりこひめのお話を読みたいけれど、ちょっと内容が心配…という方は、ぜひこちらの絵本をご覧になってみてくださいね。