先日、幼稚園児の娘と本を選んでいる時に可愛らしいタイトルを発見。
早速手に取ると、絵本ではなく児童書(小学校低学年~)でした。
娘にはまだ早いと戻そうとすると、読みたいと猛アピール!
中の文字の多さを見せれば諦めるかと思いきや、それでも読んでみたい!と譲りません。
長すぎて飽きてしまうのではないかと思いましたが、読んでみると驚きの反応が。
本の内容と、4歳が初めて児童書に挑戦した様子をご紹介します。
うさぎタウンのおむすびやさん
カタカナ | あり(ルビなし) |
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漢字 | あり(ルビあり) |
ページ数 | 79ページ |
本のサイズ | B6くらい |
おすすめ月齢 | 6歳 |
ISBNコード:9784065223918
どんな本?
2021年4月に講談社から出版された、『わくわくライブラリーシリーズ』の1冊です。
にこにこうさぎタウンにある、1件のおむすびやさん。
ななこさんの作る色んな形のおむすびは、大人気であっという間に売り切れてしまいます。
ラビットひろばでは旅するパンダのゆうゆうさんが紙芝居を見せてくれるので、子供たちがたくさん集まります。
今日のお話は、『ゆうれいおむすびのぼうけん』。
終わる頃になると、ななこさんがやってきてかごいっぱいのおむすびをみんなに配ります。
そしてかごが空っぽになると、らんまるくんのピアノに合わせてみんなでおむすびの歌を歌うのです。
ゆうゆうさんが別の場所に旅立つその日、ななこさんはゆうゆうさんにあるものを預けます。
それは、ななこさんにおいしいおむすびの作り方を教えてくれたある人へのお手紙…。
うさぎタウンで暮らすうさぎたちの日常と、街で大人気のおむすびやさんのお話。
ななこさんとおむすびを結ぶ、大切な思い出に触れる心温まるストーリーです。
感想
この本、見開きのどこかには必ず絵があるくらいイラスト満載ではありますが、ページ数は79、文章量も体感でいくと絵本5冊分くらいかなという感じで、今まで絵本しか読んだことのない娘は絶対に「読まない」と言うと思っていました。
しかし漢字がたくさん出てくる文章を見てもひるまず、そのページ数にもひるまず、何度ももう少しお姉ちゃんが読む本だよと説明しても「読んでみたい!」というので、それなら読んでみようと手に取りました。
私が読み聞かせをすることになるのはわかっていましたが、文章に対してこんなに積極的な娘を見るのは初めてだったので本人の言うとおりにしてみました。
このボリュームを読み聞かせるのは私も初めてだったので心配でしたが、とても読みやすい文章であっという間に読み終わりました。
(一度に読むのは少し長そうだったので、2日に分けて読みました。)
途中に出てくる「ゆうれいおにぎり」のお話では色んなおにぎりが登場し、1冊の本で2つのお話を楽しめるところが幼稚園の娘には少し複雑だったかもしれません。
でも「作中の紙芝居のお話」「作品自体のお話」と頭を切り替えて聞いてくれたようで、全て読み終わって第一声は「楽しかった!!」。
「長かった」「ちょっと疲れた」などネガティブワードが出るかと思いましたが、疲れた様子もなく本当に驚きました。
ほんわかしたお話と淡いタッチのイラストがマッチして、娘はとても気に入った様子。
もう少し大きくなったらこの本を1人読みするんだろうなと思うと、読み聞かせできる幸せを感じました。
記念すべき、娘の児童書デビュー作です。
こちらの決めつけで範囲を狭めず、本人の声を聞く大切さを学びました。