幼稚園くらいになると、子供たちの間で流行るのが「秘密」。
なんとなくコソコソ話をしたり、秘密にしたくなっちゃうお年頃です。
そんな子供たちが感じている秘密の世界、気になりませんか?
優良図書にも選ばれた魔法が見える1冊を紹介します。
ひみつだからね
カタカナ | あり(ルビなし) |
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漢字 | なし |
ページ数 | 34ページ |
本のサイズ | A4くらい |
おすすめ月齢 | 5歳 |
ISBNコード:9784032326208
どんな本?
「ひみつだからね。」
本当は誰にも秘密だけど、今日だけ、君だけに特別に教えるね。
かんぽっくりで歩くとね…
くさぶえふくとね…
地面に花の絵を描くとね…
秘密の小屋で遊ぶ男の子。
ただかんぽっくりで遊んでいるように見えても、男の子の頭の中には驚きの世界が広がっています。
草笛を吹くとたぬきの電車がやってきて。
地面に花の絵を描くとたくさんの蝶が舞い。
子供たちが日常をどんなふうに楽しんでいるのか、子供だけが楽しめる空想の世界を覗くことのできる絵本です。
感想
とても雰囲気ある絵本です。
「ひみつだからね。」で統一された文章は、男の子が私たちに話しかけて自分だけの秘密の世界を教えてくれるよう。
迫力満点のイラスト、秘密を感じさせる薄暗い雰囲気、特別なものを見ている気分で楽しめました。
ただの木だって、秘密がいっぱい隠れているんです。
こんな風に世界が見えるから楽しいんだなと、子供たちの姿を思い出しました。(なにがそんなに楽しいのかな~なんて思いながら見ていることがあるので)
5歳娘と読みましたが、このくらいの年齢になるとギリギリかなという感じがしました。
特に女の子は精神年齢が高く、「そんなのありえない」というのもわかるようでなんのことを言っているんだろうという感じに見えました。
でも、私はなるほどこんな風に世界を楽しんでいるんだなと子供の目線になれて、子供たちの遊びに対する目線が変わりました。
どんなことも自分の世界で楽しめる、子供だからこその発想を大切にしたいです。