福音館書店の月刊購読絵本に「ちいさなかがくのとも」というシリーズがあります。
身近な世界の面白さに興味が広がるようなテーマの絵本がたくさん。
今回紹介するのは、きっと見たことのある可愛い鳥のお話。
作者が実際に観察して描いたリアルな小鳥の世界を見てみませんか。
ハクセキレイのよる
『ハクセキレイのよる』
とうごうなりさ/福音館書店
カタカナ | あり(ルビなし) |
---|---|
漢字 | なし |
ページ数 | 24ページ |
本のサイズ | B5くらい |
おすすめ月齢 | 4歳 |
ISBNコード:-
どんな本?
夕方の駅前に、一羽のハクセキレイがやってきた。
チチッ!
しばらくすると
チチンッ!
そしてまた
チチッ!
あっという間に駅ビルの上はハクセキレイでいっぱいになった。
そして、少し薄暗くなると一羽が飛び立つ。
続いてもう一羽、また一羽…
どこを目指しているのか、ハクセキレイはどんな夜を過ごしているのか。
作者が実際に双眼鏡を持って駅前で観察したリアルな生態がそのまま描かれた絵本。
ハクセキレイが羽ばたく躍動感など、美しい版画のイラストも必見です。
感想
娘を幼稚園にお迎えに行く道路で、いつもハクセキレイに出会います。
最初は名前もわからず、写真を撮って家に帰って調べてその鳥が「ハクセキレイ」とだと知りました。
最初は名前が長くて覚えられなかった娘も、今では「あ!ハクセキレイだ!」と立ち止まってじっと観察するように。
ギリギリまで近付いてみたり、可愛い鳴き声を聞いたり。
すっかり親子でハクセキレイのファンになっていました。
そんな時、「ちいさなかがくのとも」でこの絵本が出て娘と読みました。
いつも見ているハクセキレイですが、私たちが見るのは明るい時間帯。
夜はどこにいるのか、どんな風に過ごすのかがわかりまたひとつハクセキレイを身近に感じることができました。
ちょうど私の勤務の都合で、来月からお迎えの時間が遅くなります。
暗くなると、きっとハクセキレイはいないのかなと考えたらなんだか娘とハクセキレイを観察していた時間がとても大切に感じます。
娘が大きくなったら、そんな時間があったことも忘れちゃうかな。
これからもしハクセキレイに会えなくなっても、この絵本を読んで少し思い出してくれたらいいなと思いながら大切に読んでいます。