2012年に発行されて以来、知らない人はいない超人気絵本ノラネコぐんだんシリーズ。
我が家では家族の日常会話にも絵本の内容が登場するくらい、みんなでハマっています。
今回ご紹介するのはシリーズ第10作目、みんな大好きケーキ屋さんのお話です。
ノラネコぐんだん ラーメンやさん
カタカナ | あり(ルビなし) |
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漢字 | なし |
ページ数 | 32ページ |
本のサイズ | B5くらい |
おすすめ月齢 | 3歳 |
ISBNコード:9784592762980
どんな本?
ワンワンちゃんのラーメンやさんをジーっと眺める集団…ノラネコぐんだんです。
「ラーメン、おいしそうだね。」
「たべたいね。」
じーっと眺めるノラネコぐんだん、店主のワンワンが出かけた途端に店内へ侵入。
勝手にラーメン作りを始めます。
ラーメンが出来上がったとき、ドンドンと扉をたたく音が。
出ると、お腹を空かせた子猿たちとおじいさんが食べ物を恵んでほしいと言ってきます。
人数分のラーメンを一生懸命作っていると、今度は空からギャオーン!と泣き声が。
見ると、巨大な鳥の怪獣がお店を狙っています。
どうやらおじいさんの持つ魔法の石が目当てのよう。
一体どうなる!?ノラネコぐんだん!
ドッカーン!⇒怒られる
のお決まりの流れはそのままですが、マンネリ化せず変化を楽しめるストーリー。
ノラネコぐんだん、良いこともしていますよ。
感想
シリーズ1作目から読んでいるノラネコぐんだん。
子供も、夫も、私もハマり、家族で楽しんでいる絵本のうちの1つです。
本作は単行本化の前にkodomoeの付録として登場していますが、その際ストーリーに批判が集まりました。
お話の中でおじいさんが持っているもの、単行本では「魔法の石」とされていますが、絵本では「怪獣の卵」だったのです。
自分の卵を返してほしくて襲ってくる怪獣、なのにやっつけられてしまうという可哀そうなストーリーを疑問視する声が多く、子供に読ませられないという方も少なくありませんでした。
でも単行本化にあたりその部分が一新!
おじいさんが持つのは「魔法の石」なので卵を返してもらおうとするかわいそうな親鳥という感情はなくなります。
そのため最後の展開まで受け入れやすくなったと思います。
いつもに比べて少々文章の長い本作ですが、お決まりの展開に甘えず毎回進化して楽しませてくれるノラネコぐんだんシリーズ。
付録版で断念してしまった方も、ぜひ単行本をお試しになってみてくださいね。