幼稚園児の娘が、自分から読みたがる大好きな算数絵本があります。
未就学児が算数の概念を学ぶのにぴったりで、お受験ママにも評判の絵本。
\↓大きい・小さいなど、量に関する概念についてはこちら/
\↓仲間外れ・どちらが多いなど、集合・対応の概念についてはこちら/
\↓0~5までの数、簡単な数式はこちら/
スムーズに終わった1巻、2巻に比べ3巻以降は算数らしく計算なども出てきましたが、今回はステップアップして2桁の数を理解する6巻です。
幼稚園児(年中)の子供の理解度・反応をご紹介します。
さんすうだいすき⑥かずってなんだ?②6から99まで
さんすうだいすき 第6巻 かずってなんだ?(2)6から99まで
カタカナ | あり(ルビなし) |
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漢字 | なし |
ページ数 | 56ページ |
本のサイズ | A4くらい |
おすすめ月齢 | 5歳 |
ISBNコード:9784284202213
どんな本?
この本は、3,4歳~小学校低学年までを対象とした絵本シリーズの第6巻。
「水道方式」という理論にもとづいて作られた知育絵本です。
数学者の遠山啓先生が中心となって提唱した「計算方法の最も基礎的な概念や手順を効率よく理解させるための理論」のこと。
現在でも数学教育協議会など多くの数学者たちが研究・実践を行っており、「SUIDO・METHOD」という名前で国際的にも評価されています。
第6巻は主に4~6歳の幼児向けで、絵本を読むことで「十の位・一の位」を理解し、2桁の数字を読み解くことができるようになっています。
具体的にこの本で学べるのは
・5より多い数について
・9のものを見つける
・左右の川から流れてくるものを合わせるといくつ?
・バラバラの卵を数える
・5、10でまとめる
・十の位と一の位
・数字、ひらがな、タイルを一致させる など
教科書的ではなく、クイズを解きながら絵本を読むような感覚になれるのが人気の秘密。
この巻では、6以上の数字を十の位・一の位まできちんと理解し、大きな数の足し算や引き算を解くことを目標としています。
大きな文字でわかりやすく、途中に雰囲気を変えるようにイラストが入り子供が最後まで楽しめる工夫がいっぱい。
算数の理解に必要な地頭を鍛えたい方におすすめの1冊です。
感想
幼稚園児の娘が、4日(合計2.5時間ほど)で読み終わりました。
今回は、1~5巻と比べかなり時間をかけて進めました。
本の前半は6~9までをおさらいしたり、5+7=?など答えが10を超える計算をやりますが、中盤で「バラバラの卵を数える」という項目が出てきます。
バラバラだと数えにくいのでケースに入れて、ついでに10のかたまりで分けるとパッと見ていくつかわかるね、というもの。
試しに娘がケースに入れた卵、私がバラバラの卵を数えて競争してみますが、やはりバラバラの卵を数える私は負けてしまいました。
まとめることでパッと見て数がわかるようになるということ、10や5のまとまりがひとつのくくりになることを体験して繰り返すことで娘も慣れてきました。
この仕組みがわかったら、大きな数も理解できるようになりますし10を超える計算問題も解けるようになります。
足し算・引き算は問題なく解ける幼稚園児娘でしたが、やはり数が増えると時間がかかる様子。
十の位と一の位を分けて考えることにも苦戦していました。
さんすうだいすきシリーズは足し算・引き算が終わったから次は掛け算…といった内容ではなく、算数を理解するための地頭を鍛えることができるとても良い絵本だと思います。
7巻は繰り上がり・繰り下がりの計算で、幼稚園の娘はこの6巻までで十分算数の理解が深まったと思うので7巻以降は少し期間を開けて挑戦してみようと思います。
最初は易しく、途中で息抜きのようにちょっとしたクイズが描かれていたりと楽しみながら最後まで読み切れるのがこの絵本シリーズの魅力だと思います。
知育の側面で絵本をお探しの方、お受験準備にもおすすめのシリーズです。