「パン」がテーマの絵本って、人気作が多いですよね。
パンどろぼう、からすのパンやさん、のらねこぐんだんパンこうじょう…。
今回は、とっても可愛いのにあまり知られていない、うさぎとパンのお話をご紹介します。
もちもちほっぺがたまりません。
パンになりたい
カタカナ | あり(ルビなし) |
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漢字 | なし |
ページ数 | 32ページ |
本のサイズ | A4くらい |
おすすめ月齢 | 3歳 |
ISBNコード:9784434265655
どんな本?
パンが大好きで大好きでたまらない、うさぎのピポ。
いつしか「パンになりたい」と思うようになりました。
そしてパン屋さんに行ってこう言います。
「ぼくをパンにしておくれ。」
それを聞いたパン屋さんはびっくり仰天、困ってしまいます。
だってうさぎをパンにするなんて聞いたことがありません。
すぐに追い出されてしまうピポ。
でも、こんなことではめげません。
自分でポンポンと小麦粉をはたいて、白パンの横にちょこんと並び。
丸くなってお客さんに買ってもらえるのを待ちます。
そしてすぐに見つかって、また追い出されてしまいます。
でも、やっぱりピポはめげません。
今度はたくさんの具を両耳ではさみ、サンドイッチに変身です。
何度も何度も何度も、「パンになりたい!」の一心で一生懸命努力するピポ。
そんなの無理に決まってるよ、と言われても諦めない姿に、とうとうパン屋さんからある提案が。
自分の気持ちにまっすぐなピポ、諦めない姿からどれだけパンが好きなのか伝わります。
どんな時でも前向きで、とっても可愛いうさぎとパンのお話です。
感想
パン好きの私と娘、パンの絵本に目がありません。
この絵本はたまたま見つけたのですが、なぜ今までこんな可愛い作品を知らなかったんだろう…!と思いました。
うさぎのピポ、本当に可愛いです。
パンになろうと頑張る健気な姿とほっぺたのフォルムがたまりません。
口が隠れているので目と耳の変化だけで表情が描かれていますが、しっかり伝わる愛らしさです。
そしてイラストがカラフル。
どのページも色背景で、パンの焼き加減やツヤもリアル。
ピポが白うさぎなので、はっきりした背景によく映えます。
こちらの絵本、私は紙の質感が大好きで…
ちょっとザラザラでちょっとツヤがあって、しっかりした紙なんです。
めくり心地がとてもよく、今までそんなこと考えもしなかったのですがこの絵本で初めて「紙質」の違いに気付きました。
私の周りでも知らない人が多く、パン好きさんには必ずおすすめしている作品です。