『にじいろのさかな』というタイトルで日本でも大人気の絵本。
こちらスイスで誕生した絵本ですが、今や全世界で翻訳されています。
今回ご紹介するのはその続編。
にじいろのさかなが、まだ小さかった頃のお話です。
GOOD NIGHT, LITTLE RAINBOW FISH
Good Night, Little Rainbow Fish by Marcus Pfister(2012-08-01)
カタカナ | ー |
---|---|
漢字 | ー |
ページ数 | 25ページ |
本のサイズ | A4くらい |
おすすめ月齢 | 3歳 |
ISBNコード:9780735840829
どんな本?
寝ようとしてベッドに入ったにじいろのさかな。
でも、なかなか眠れません。
"I can't get to sleep."
にじいろのさかながそう言うと、お母さんはどうしたのかと尋ねます。
”It's so dark."
暗いのが怖いみたい。
するとお母さん、"Don't be afraid!"と、解決策を教えてくれます。
潮に流されて遠くに飛ばされてしまったら…?
タコの墨で道がわからず迷子になってしまったら…?
怪獣みたいな魚に食べられそうになってしまったら…?
にじいろのさかなの頭は、不安でいっぱい。
でも、その度にお母さんが安心するお話をしてくれるのです。
子供って、ちょっとしたことがすごく心配だったり、怖かったりしますよね。
それに対して、軽く流さず、きちんと受け止めて不安を解消してくれる母の強さ。
子供が感じているお母さんの絶対的な安心感と、何があっても絶対に守るよというお母さんの頼もしさを感じられる作品です。
最後は「大丈夫よ、だから安心しておやすみなさい。」と終わるのでお休み前にぴったりの絵本。
親子の理想的な関係に、胸がじーんと熱くなる1冊です。
感想
1作目の『THE RAINBOW FISH』に比べると、英文が読みやすいなと思いました。
もし○○だったら?→△△するから大丈夫。
という文章のパターンが決まっているからだと思います。
この作品、大好きです。
読むだけで子供の気持ちに気付けるのと、それに対する母の頼もしさに自分もこうならなきゃ!と強くなれます。
幼い子供にとって親は「絶対的安心感」を与える存在でなければいけないなと再認識しました。
英文は少な目で、「暗くて眠れない」「もし迷子になっちゃったら」など実際に子供にわかりやすい内容ばかりなので幼稚園児娘も理解しやすかったようです。
"Could you stay with me for a while?"
"I'll never leave your side."
"Promise?"
"Cross my rainbow heart!"
というようなやりとりが、私は一番胸に残りました。
「本当に?」と念を押すところに子供らしさが溢れていて、自分の子供が寝る時に「お母さんずっとここにいてね。」と何度も確認していたのを思い出すのです。
今では添い寝しなくても眠れるようになりましたが、まだまだ子供。
悩みや不安を打ち明けられる母であるように、そして、それを吹き飛ばす頼もしい母でいようと思える大切な1冊です。