ハロウィンが終わると、一気に街もクリスマスモード。
子供たちの大好きな季節がやってきます。
クリスマスまで毎日ワクワクできるように、おうちで楽しめるクリスマス絵本をたくさん揃えました。
今回は、小さな子供向け絵本に定評のある新井さんのクリスマス物語をご紹介します。
ぼうしくんのクリスマスプレゼント
カタカナ | あり(ルビなし) |
---|---|
漢字 | なし |
ページ数 | 28ページ |
本のサイズ | B5くらい |
おすすめ月齢 | 3歳 |
ISBNコード:9784041101667
どんな本?
ぽつんと森の中に落ちている赤い帽子。
あわてんぼうの誰かさんが、落としていっちゃったみたい。
そこへ泣いているうさぎがやってきます。
「えーんえーん。クリスマスなのに、プレゼントがないんだ。」
すると、それを聞いた帽子くんは自分の帽子についたぽんぽん飾りをプレゼントします。
うさぎのしっぽにぴったりでうさぎは大喜びで帰っていきます。
しばらくすると、くまがやってきました。
「えーんえーん。一人ぼっちで、プレゼントをくれる人もいないんだ。」
すると帽子くんは、自分の白いふわふわ飾りをプレゼントしました。
最後に残ったのは赤い布の部分だけ。
そこへ、泣いているきつねがやってきて…。
悲しそうな動物たちに、自分の持っているものすべてをプレゼントする優しい帽子くん。
ついに何もなくなってしまいますが、そんな帽子くんにもちゃんと良いことが起こります。
色を塗った紙を切って貼り合わせて作られているイラストが、立体感を出している絵本。
最後の嬉しそうな帽子君の表情に、こちらまで嬉しくなってしまうお話です。
感想
クリスマスというとサンタ、ツリー、プレゼントと色々なアイテムがありますが「帽子」がメインのお話は初めて読みました。
「誰の帽子かな?」と聞くと、きっと子供たちは得意げに答えを教えてくれるのではないでしょうか。
帽子くんがあまりに献身的で見ていて切なくなってしまいましたが、後半からはちゃんと帽子くんにも幸せが訪れるのでご安心ください。
4歳娘は「優しいね」と帽子くんの献身的な姿を眺めていました。
帽子くんの行動に、子供たちがわかりやすく「優しさ」「思いやり」の気持ちを感じられるお話。
子供向けと思いきや、その献身的な姿に大人の私も「深いなぁ」と思ってしまいました。