毎日食べる、食事。
子供たちが当たり前に出てくる食べ物に対して、何か感じてくれるといいなと「食育」絵本を探しました。
食育というと少し難しいイメージがありますが、未就学児でもわかりやすい絵本を見つけたので紹介します。
可愛らしいイラストで食べ物に対する感謝の気持ちが生まれる1冊です。
いただきまーす
カタカナ | あり(ルビなし) |
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漢字 | なし |
ページ数 | 32ページ |
本のサイズ | B5くらい |
おすすめ月齢 | 5歳 |
ISBNコード:9784477033808
どんな本?
今日のごはんはなぁに?
男の子がお父さんに聞きます。
「魚だよ。」
そして切り身を3つフライパンに並べて、お父さんが調理を始めます。
すると男の子が質問します。
お父さん、お魚はどこで買ってきたの?
誰が切ったの?
スーパーに来る前はどこにいたんだろう…
お父さんとのやりとりで、興味を持って行く男の子。
スーパーに来る前は、みんな海を泳いでいたことを知ります。
そしてさらに男の子は想像します。
このお魚も、子供の時があったのかな?
何して遊んでたのかなー?
しんみりとした雰囲気なく、でも魚に想いを馳せて最後にしっかりと感謝できる男の子。
柔らかい雰囲気のイラストで、易しく命の大切さについて学べる絵本です。
感想
食育というと、どうしても「お魚さん可哀想…」となりがちなところを、そうならないようにうまくまとめてあるところがありがたかったです。
最後に男の子が感じる感謝の気持ちも、ただありがとうではなく「大きくなるね。」という前向きな言葉でとても胸に響きました。
わが家は5歳娘と1歳息子がいますが、娘はこの絵本でスーパーの切り身がどうやってその状態になったのかを想像できるようになりました。
魚だとわかってはいても、よく絵で見る魚から切り身までの具体的な流れまでは説明できなかったのでだいぶ詳しくなりました。
実は、同時期に別の食育絵本(全て写真で構成)も読んだのですが、そちらは小学生向けのようで内容もより本格的で捌き方などもわかるものでした。
娘も初めて知ることばかりで勉強になっていましたが、写真だったのと言葉が多いので少し難しい印象だったよう。
本格的に写真で学びたいという方にはすごくおすすめですが、未就学児でまずは優しい雰囲気の食育絵本を…とお考えの方にはこちらがぴったりだと思います。
食いしん坊の1歳息子も「いちゃらきます!いちゃらきますー!」と嬉しそうに読んでいる1冊。
小さな子供向けの食育絵本をお探しの方はぜひお試しになってみてください。