季節が変わったら、絵本もジャンルを変えています。
まだ暑さの残る9月に、おうちで簡単に季節を感じることができるのが秋絵本。
9月といえば十五夜。
小さなお子様にもお月見の雰囲気が伝わる1冊をご紹介します。
だんごたべたいおつきさま
カタカナ | なし |
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漢字 | なし |
ページ数 | 24ページ |
本のサイズ | B6くらい |
おすすめ月齢 | 3歳 |
ISBNコード:9784593563326
どんな本?
今日はお月見。
おばあちゃんの縁側には、お月見団子やすすきが飾られています。
それを空から眺めていたのは、まんまるお月さま。
「あのおだんご、食べたいなぁ…。」
すると、傍にいた雲がとってきてくれると言うのです。
くも人間に変身した雲は、そっとだんごに近づきます。
そしてだんごをとったその時!
おうちにいた子供たちに見つかってしまうのです。
おだんごは一体どうなってしまうのでしょうか?
この絵本は、ほるぷ出版から出版されている「はじめての行事えほんシリーズ」のお月見編。
日本の伝統行事をやさしく伝える絵本シリーズとして、お正月、節分、端午の節句など暮らしに身近な行事を子供たちに伝えてくれます。
対象年齢は小1・2となっていますが、ひらがなのみなので未就学児にもおすすめ。
行事について初めて触れるのにぴったりな内容の絵本です。
感想
「行事えほん」とありますが勉強くさくなく、娘はいつもの絵本と同じように楽しめました。
出版社公式サイトでは対象年齢が小1・2~となっていますが、文章量も多すぎず、イラストも可愛らしく、幼稚園児でも問題なく読めると思います。
4歳娘は1人読みで何回も楽しんでいたほどです。
このお話では、雲がおだんごを盗んでいってしまうのですが最後の解説を見てびっくり。
地方によっては、お月見の晩によその家のお月見だんごを盗んで食べても良いとされているそうです。
盗まれた家は翌年豊作になると言われているようです。
色もはっきりしてまんまるの大きな月が印象的な絵本なので、娘も「9月はお月見」というイメージがついた様子。
まずはこの絵本でお月見に興味を持ってもらい、もう少ししたら「中国から伝わった風習であること」や、「十五という数字は月の満ち欠けで暦を決めていたことからきている」なども伝えていきたいです。