あっという間に過ぎていく年末年始、お正月も終わって通常運転…
と思っていると、すぐにやってくるのが「節分」。
1月中に準備が必要な行事です。
今回は、私のお気に入り節分絵本をご紹介します。
もちろん子供も楽しめる、怖くない鬼のお話です。
せつぶんのひのおにいっか
カタカナ | あり(ルビなし) |
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漢字 | なし |
ページ数 | 32ページ |
本のサイズ | A4くらい |
おすすめ月齢 | 3歳 |
ISBNコード:9784061324930
どんな本?
人間と一緒に住んでいる鬼一家。
でも、人間には鬼の姿が見えません。
人間と同じように歯を磨き、メイクをし、朝ご飯も一緒に食べます。
そして、人間が出かけるとおうちでゴロゴロ…のんきに過ごしています。
そんなある日、人間のお母さんがこんなことを言いました。
「明日は節分ね!」
節分を知っている鬼のお父さんとお母さんは大慌てで準備を始めますが、子鬼はなんのことかわからずぽかん。
さぁ、いよいよ始まる節分の1日。
鬼の一家はどのように過ごすのでしょうか。
講談社が出版する「季節と行事のよみきかせ絵本」シリーズ全10巻の中の、節分をテーマにした1冊。
節分だけでなく、2月と言えば…のお花も登場し余韻のあるラストになっています。
角はありますが、カラフルで人間味あふれる鬼たちなのできっと小さなお子様も怖がらずに読めるはず。
節分を楽しむのにぴったりの絵本です。
感想
カラフルな明るい雰囲気の絵本で、5歳娘も楽しく読んでくれました。
まず、鬼のキャラクターが良いんです。
表紙に写るのはお父さん鬼、どう見てもいい人そうです。
そしてお母さん鬼が、ちょっとギャルなんです。メイクを落とすと眉毛がないし、ヒョウ柄のメイク棚にマニキュアが並んでいたりと実にリアル。
子鬼は素直でいい子。
大人も子供も、きっと好きになれると思います。
そしてお話は、人間からは見えない鬼の世界が一緒に描かれているという新しい視点でとてもワクワクしました。
「鬼は外、福は内」のイメージもとても素敵で、追い出された鬼がそのあとどうしているのかがわかりこれを読むとホッと安心できます。
福の神が家の中に入ってくるところもほんわかと心が休まりました。
幼稚園や保育園では怖い鬼がやってきて、豆まきで退治する!
ということをやりますが、それとはイメージが変わる絵本。
節分って、こんなに優しい1日なんだなぁと思える1冊です。