絵本を年間1800冊のペースで読む我が家ですが、子供が昔話を知らないことに気付き取り入れるようになりました。
昔話は、言葉が難しかったりイラストがリアルすぎたりと子供の興味を引くのが難しいイメージですが、大切な教訓を学べるものばかり。
今回は、心地よい文章で楽しめる一寸法師の絵本を紹介します。
いっすんぼうし
カタカナ | なし |
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漢字 | あり(ルビあり) |
ページ数 | 32ページ |
本のサイズ | A4くらい |
おすすめ月齢 | 5歳 |
ISBNコード:9784591003848
どんな本?
とんとむかし、あったそうな。
あるところにおじいさんとおばあさんがいましたが、2人には子供がいませんでした。
どんなに小さくても良いから子供がほしいと毎日願っていたところ、ある日小さな赤ん坊が生まれてきました。
2人はとても可愛がり、指先位しかないその子に「いっすんぼうし」と名付けます。
大切に育てる2人ですが、何年経ってもいっすんぼうしは大きくなりません。
周りの子供たちはどんどん成長し、意地悪を言われることも増えました。
そんなある日、いっすんぼうしは1人で外の世界に出ることを決心します。
お碗に乗って川を下り、都で一番偉い大臣様の家にたどり着くと「たのもう!」と声をかけ…
小さくても前向きな気持ちで挑戦するいっすんぼうしが、優しいお姫様に出会い人生を変えるお話。
打ち出の小槌も登場しますよ。
感想
全国学校図書館協議会選定図書に選ばれた1冊。
昔話は色んな出版社から出ていますが、この絵本は文章が大変昔話らしく、心地よいテンポでした。
「~だったそうな。」「~しておった。」という昔話口調で、5歳娘にとっては聞きなれないものでしたがお話は一度で理解していたので一安心。
現代風にわかりやすく書かれたものも良いですが、「他の絵本とは違う」という雰囲気を感じながらこちらも楽しんでくれました。
文章量がある程度あるのと、小1レベルの漢字(大きい、一ぴきなど)はルビ付きで登場するので1人読みは小学生低学年を想定しているように思います。
年少さんだと読み聞かせでも少し長く感じるかもしれません。
最初は小さいからといじめられていたいっすんぼうしが逞しく挑戦している姿は、子供たちの勇気や希望に繋がるように思います。
こういったハッピーエンドのお話はぜひたくさん読んであげたいです。