我が家で絵本を読むときに意識しているのが、季節感。
今年は年末年始の絵本もたくさん探して読んでいます。
今回ご紹介するのは、1年中あるけれど特に1月に一番活躍するお餅のお話。
お餅の気持ち、知っていますか?
おもちのきもち
カタカナ | あり(ルビなし) |
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漢字 | なし |
ページ数 | 24ページ |
本のサイズ | A4くらい |
おすすめ月齢 | 3歳 |
ISBNコード:9784061323230
どんな本?
たごさくさんの家で、お餅つきをしています。
ペッタンペッタン…何度も頭を叩かれているのは、お餅です。
のし棒で伸ばされ、ブチっとちぎられ、あんこやらきなこやらつけられて…
お餅もなかなか大変な思いをしているようです。
そんなこの絵本の主人公は、立派に飾られた鏡餅。
今のところ大事にされていますが、明日は我が身。
そう思った鏡餅はなんと…!?
第27回講談社絵本新人賞受賞作。
最初からずっと鏡餅の語り口調で文章が書かれているので、本当にお餅の話を聞いてあげている気分になれる絵本。
お餅の性質をうまく使ったラストも必見です。
感想
保育園や幼稚園で子供たちに大人気の『だるまさん~』シリーズをご存じでしょうか?
『おもちのきもち』は、この『だるまさん~』シリーズの作者でもある加岳井さんのデビュー作品です。
そして2005年にこのデビュー作で講談社絵本新人賞を受賞し、お亡くなりになる2009年までの4年間で『だるまさん~』シリーズを含む16冊の絵本を作られました。
加岳井さんは障害児教育にも興味を持ち養護学校の教員免許を取得されています。
たくさんの子供たちと触れ合う中で絵本を作ることもあり、それが絵本作家デビューに繋がったそうです。
かがくいさんの作品が子供の心をつかむというのは私自身実感していて、娘も保育園時代から『だるまさん』がお気に入り。
今回、同じ作者とも知らずにこの絵本を読み、案の定とても気に入りお正月が終わっても何回も「読んで」と持ってくるのでまたかがくいさんの絵本を気に入ってるなぁと思いながら娘を眺めています。
文章は少な目で、ペッタンペッタンなどの擬音が楽しいので1歳息子も笑ってくれました。
だるまさんの時も思いましたが、かがくいさんのイラストはもちもち感やびよ~んと伸びる感じがすごく伝わっていきます。
頭の中で柔らかいお餅がペッタンとくっつく音が聞こえてくるよう。
だるまさんシリーズがお好きなお子様は、ぜひ読んでみてください。