はらぺこあおむしで有名なエリック・カールさんの絵本、娘が大好きです。
『Brown bear~』『From Head to Toe』など、英語の原書も色々読んでいます。
今回は、他とはまた違ったおもしろさのある1冊をご紹介します。
「えー!ありえない!」と子供が大喜びする絵本です。
THE NONSENSE SHOW
カタカナ | - |
---|---|
漢字 | - |
ページ数 | 37ページ |
本のサイズ | B6くらい |
おすすめ月齢 | 4歳 |
ISBNコード:9780399176883
どんな本?
さぁ寄ってらっしゃい見てらっしゃい!
NONSENSE SHOWの始まりだ!
ページをめくる度に飛び出す「NONSENSE」な状況は、表紙からもう始まっています。
角ではなく花が生えたシカ。
シルクハットをかぶったウサギのマジシャンと、帽子から出てくる人間。
水槽に入っている鳥と、鳥カゴに入っている魚。
それって違うよ!
逆だよ!
そんなの変だよ!
どれもこれも、そう言いたくなるものばかり。
立場や状況が変わると、こんなにおもしろい。
でも、中には逆の立場になってみて初めて気付く気持ちもあるかもしれません。
水槽と鳥カゴが入れ替わった鳥は"I'm too wet!"と言い、魚は"I'm too dry!"。
"Hurry up!"と言って、上半身を置き去りに走っていってしまう下半身。
日本語版は長い文章でしっかりセリフなどが書かれていますが、英語版だとシンプルに2,3文添えられているだけなのでより想像力が働くはず。
シュールでユーモアたっぷりな世界が広がる1冊です。
感想
娘がとても気に入って、何度も読んでいる作品です。
「えー!そんなのありえないよねぇ!」とどれもこれも笑っちゃう。
子供でもわかるイラストのおかしな点。
娘は4歳ですが、「逆だよねぇ!」「こんなのないよねぇ!」と絵の状況を理解してその違和感を楽しんでいました。
ただ笑っちゃうおもしろさだけでなく、サーカスのライオンが調教師となって人間が調教されているイラストなど「逆の立場になってみると…」と考えるきっかけになるものも。
そして、小さいボクサーが大きいボクサーを倒して喜んでいるイラストなどは「ありえない!と思うことも、もしかしたらありえるかもしれない」という気持ちにさせてくれます。
そういう発想があったか!と発見や視点を変えて考えるきっかけにもなる絵本。
今まで考えもしなかった世界が広がるので、大人以上に子供が楽しめるのかもしれません。