夜になると空に輝き、どこまでも付いてくるお月さま。
幼稚園頃になると子供たちはそれに気付き、「お月さまが付いてくる!」と大発見の顔を見せてくれますよね。
今回は、そんな子供たちと同じ大発見から、昼間はどこにいるのかと探しに行くねずみたちのお話をご紹介します。
ちょっとしたしかけつきで、めくるのが楽しい絵本です。
おつきさまはどこいった?
カタカナ | あり(ルビなし) |
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漢字 | なし |
ページ数 | 25ページ |
本のサイズ | A4くらい |
おすすめ月齢 | 2歳 |
ISBNコード:9784865492514
どんな本?
仲良しねずみのチュッチュとチュピー。
夜空の下をお散歩していると、どこまでもお月さまが付いてくることに気付きます。
お月さま、僕たちのことが好きみたいだね。
そんなことを言いながら迎えた翌日。
今度は、昼間はお月さまが見えないことに気付きます。
お月さまはどこにいるんだろう?探しにいこう!
そしてお月さま探しに出かけた2匹。
少し歩くと木の上に早速黄色い丸を見つけます。
チョロチョロと木を登っていくと…。
ねずみたちのお月さま探しのお話です。
この絵本のしかけは、ページに丸や窓の形に穴があいていること。
そこから、次のページの黄色が覗いて見える仕組みです。
お月さまだと喜んで駆け寄ってみると、実はそれは…
という黄色い勘違いが何度もあるので、次は何だろうとワクワクしながら読み進められるお話。
ねずみたちは、無事にお月さまを見つけられたのでしょうか?
全国学校図書館協議会選定図書、日本子どもの本研究会選定図書にも選ばれた絵本です。
感想
しかけ絵本とは知らずに読んだので、娘が大喜び。
丸くくりぬかれた黄色、くりぬかれた窓枠から覗く黄色、どれもこれも月に見えますがめくると全く違うものが。
めくったり、戻ったりとペラペラ楽しんでいました。
イラストがとても可愛らしく、色遣いもカラフルなので子供ウケはバツグンに良いと思います。
イラストを担当した小林ゆき子さんの作品では、こちらもおすすめです。
娘も、2,3歳くらいの頃「お月さまがずっとついてくる!」と気付いた時はとても嬉しそうにしていたのを覚えています。
「○○のこと好きなのかな?」とニヤニヤして、それから寝る前に窓の外を眺めてお月さまを探したり、お月さまが大好きになりました。
4歳になり、パパに月食の説明をしてもらうときに太陽と月の位置関係を教えてもらい、昼間に月が見えない理由を知りました。
年代によって楽しみ方が変わりますが、娘はこの絵本が大好きです。(特にラストに登場する驚きの「黄色」がお気に入り。)
お月見のお話ではないので、1年中同じ楽しみ方ができるのが嬉しい絵本です。